出雲大社口駅

平成5年3月18日。JR西日本山陰本線の「神西駅」は、「出雲大社口駅」へと、駅名を改称しました。おとなりの「知井宮駅」も「西出雲駅」へと改称し、その記念と、日付そろいとをあわせたのか、この入場券が発売されました。
それだけならば、特筆されるべきものでもなかったのでしょうが、この駅にはその後問題が発生します。
というかですね、そもそも改称した時点で問題があった、と言えるかと思いますが……。
つまり、この駅は、出雲市郊外の小さな無人駅。実際の出雲大社までは10キロ以上あり、なおかつ駅前にタクシーもロクにいやしない、という状態で。
案の定苦情が殺到し、結局平成11年。駅名を再度「出雲神西駅」へと変更するに至ったのでした。
駅や駅名を地元民だけのもの、と勘違いしてしまうと、こういうことが起き得る。日本全国の鉄道網を形成している点のひとつだと考えていれば、はるか遠くから、出雲大社を目指す人がここを終着とするだろうことが想像できたはず。誰でもが、その地元の交通事情を知るわけではない。わかりやすい名称は、結構大事なんだけどな。
枚数出ているので、決してレアものではないですが、ま、ちょっと面白い切符として。